MINITOPIA - ミニトピア | ミニチュアゲームのペイント技法やアメコミの総合情報

MINITOPIA(ミニトピア)はミニチュアゲームのペイント技法の紹介や商品レビューをしています

ミニチュア塗装の筆の種類と選び方

形状

■ 面相筆/丸筆

f:id:yamajp:20140518194406j:plain

ミニチュア塗装でメインとなる筆です。(一般的には丸筆のなかでも細いものを面相筆と称しています)
ミニチュア自体の塗装においては、ほぼ全ての工程がこの筆で行われます。

■ 平筆/フィルバート筆

f:id:yamajp:20140518194416j:plain

ミニチュア塗装では余り使用しませんが台座の塗装やある程度大きな面を塗る時に使用します。
フィルバート筆は平筆の毛を端に向かってなだらかに短くしたもので特に面を塗る時に平筆よりも筆跡が残りにくく平面を綺麗に塗るのは平筆よりも向いています。

 

素材

■ ナイロン(人工毛)

安価で弾力があり穂先のまとまりが良いですが特殊加工をされていないため塗料の含みは悪くなっています。
特に細い筆になるほどコリンスキー等と比べると使い勝手の差が出てきます。
一方でドライブラシや台座の地面の塗装等ゴツゴツした面に対して使用するのは筆が痛んでしまう分、安価なナイロン筆の方が良いでしょう。

■ リセーブル(人工毛を処理したもの)

人工毛を天然毛の使い勝手に近づけるため水分を保持できるように表面を毛の一本一本処理しているものです。
大きな穂先の物はセーブルは非常に高価なため、リセーブルを使う事で出費を抑える事ができます。
特にミニチュア塗装でフィルバート筆や平筆ではリセーブルで十分でしょう。

■ セーブル(コリンスキーを代表とする天然毛)

ウィンザー&ニュートン シリーズ7やラファエルに代表される獣毛を使用した高級筆です。
とにかく高価なイメージですがコリンスキーの中でも上記の筆は最高級のものを使用していますのでBUNSEIDO等のものだと比較的導入しやすい価格帯かと思います。
塗料の含みが良く塗った時にどばっと塗料が流れないため大変使いやすく面相筆/丸筆では最低でもリセーブル、可能ならセーブルにするのが個人的には良いかと思います。

 

選び方

穂先の素材に目が行きがちですが、実際は特に初心者の方は比較的安価な筆や店先のサンプル等を利用して自分好みの柄の太さを知ることが良いかと思います。
例えば自分は柄の太い筆は苦手ですが、人によっては太い方が使いやすいと思いますので単純にウィンザー&ニュートン シリーズ7を買うよりもタミヤの高級筆等の柄の太い作りのものの方が塗りやすいかもしれません。
柄の素材も木材やプラスチック、硬質ゴムでコーティングされたもの等により好みのフィット感も変わってきます。
また最初からセーブルの最高級品ではなく練習で使い潰すつもりでリセーブル位で良いかなと思います。一方で極端に安いナイロンのものは塗りにくさの原因にもなりかねませんのでおすすめはしません。

スポンサード リンク